廊下を走る足音の主も
H.Rをする教師も
あたし達には気づかない
乱れた吐息は
貴方の唇で
淫らなあたしは
貴方の手で
耳元で囁く貴方の声は
甘ったるく
「お前は一生。俺の可愛いウサギだから」
ニコリと笑う
笑顔は冷たくて…――
「ャ……」
精一杯の強がりも
聞こえないみたい
クラスから浮くほどの
綺麗な美少女――
砂酉沙茄-スナトリサナ-
は
あたしの憧れ
あの日までは。
「あんた…砂酉沙茄?!」
「そーだけど……」
目の前にいるのは美少年
「でも、君、男――…!?」
「・・・試す?」
「はぁッ!!??」
ニヤリと笑うコイツの顔は
『美少女』のはずの
砂酉 沙茄…………
8/8すたぁと