憂鬱な夕方

作者シズク

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 二年二組。そこで物語は始まった。

 好きなタイプな男の子なんてなかなかいない。学校中探し回り、彩美は昨日、男子の観察をやめた。

 一方、麻紀は彼氏を作り、二股かけていた。それが噂になり、彼氏に振られてしまう。それでも彼氏を作ろうとしていた。

 そして友歌は、1年の終わりから学校へ行けない、登校拒否状態になっている。それを支えてくれるのは家族じゃなくて、友達でもなくて、部活が一緒というだけの男子生徒だった。

 それと同時に、大悟という少年は、彼女を使って憂鬱な夕方を抜け出そうかとたくらんだ。けれど、実践に移せぬまま、ベッドに身を潜める。

 受験生となる1年間の、4人の忘れられない物語。