伯爵令嬢のティアラは第一王子であるアレフレッドに幼いころから恋心を抱いていた。
迎えた、アレフレッドの二十一歳誕生日。
花嫁選びも兼ねているという噂に気が気でなかったティアラだが、いつもより甘く優しい態度をとってくるアレフレッドに期待を膨らませる。
そしてパーティーの翌日、アレフレッドは次のティアラの誕生日にティールの花束を贈ると約束を交わす。
ティールの花言葉は、「変わらぬ愛」。
恋が成就する予感に胸を高鳴らせ、ティアラは自分の誕生日を心待ちにしていたが、
思いもよらぬ訃報が飛び込んでくる。
アレフレッドの死に打ちひしがれるティアラ。
しかし、そんな彼女の元に約束通りティールの花が届き、町では彼とよく似た男性と出会うのだった……。
愛しい思いを一途に貫くふたりのストーリー。