珍しい体質のぼくは、将来の子どもたちのために体質に関するレポートを書きながら細々と暮らしていますが、社会勢力から貴重な素材として異様に狙われています。
存在自体が作家の好奇の目に晒され、作品として。
特に、作家の櫻さん。
さまざまな名前で作家として活躍している櫻さんですが、
本当は反社会的な勢力の人で、なにかと事件を起こして町を牛耳っています。
そして、同時にネタ帳の代わりにいつもぼくの生活に張り付き、事細かにネタにして作品を書き上げているのです。櫻さんには、ぼくにそれほど執着しなくてはならない恨みがありました。
昔、僕が殺した某宗教団体の教祖──父親のことで。
※他サイトに載せたものを再掲してます。
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