この物語の主人公、銀河・地球(ぎんが・テラ)は、金星系女子ミッションスクール地球校のアストロ学園中等部に通っている。高身長で腰まである超ロングへアの人目を惹く美少女だが、見た目とは裏腹に、自分のことは「俺」と呼んでいる。幼少期に父が病死。母子家庭で育ったが、中学にあがる直前に母も病死したため、母方の祖母に引きとられる。学校で見せる姿はサバサバした性格で、友達は多いが、自分と同じような境遇の子が周りにおらず、本心から心許せる友はいないと感じている。父と母を亡くした寂しさを心の奥で抱えながらも必死で生きている、そんなテラだったが、ある日、高等部の天の河・星(あまのがわ・ステラ)と出会い、一角獣(ユニコーン)だったころの過去生を思い出す。過去生の奥さんだった天馬(ぺガスス)は、今世で女子高生として同じ学校に通っていたのだ。天馬が、過去生で自分たちの子どもだった魂を見つけるためにステラとして地球に転生してきていること、そんな彼女を追って自分(一角獣)もテラとして地球に転生してきたことを思い出すが、ステラにそれを思いだす気配はない。しかし、ステラもまた、物語終盤の生死にかかわるアクシデントにより、過去生と今世生まれてきた理由を思いだすのだった。
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