”ぶっ殺すのは兄の方と決めていたけど…。あの弟の出方次第じゃ、展開はどうにでも変わるわね。うふふ‥、ツグミ、あんたもその輪に交わってお姉ちゃんと正体を見せ合うのよ。イカレたクライマックスのステージでね…(薄笑)”
生まれながらの変質的な凶暴性で、サディスティックな素行を止められない、実の姉、郡氷子の恐ろしい本性を見抜いていた郡ツグミは、このままだと自分が殺されると確信していた。
なぜなら、すでにこの世を去った両親はイカレた姉に殺されたと疑っていたから…。
そこで彼女は、自分の命を守るため、中学の同級生桜木ケンとその兄を絡めた、”ある計画”を練っていたのだが…。
だが、そんな妹の思惑をすでに察していた姉氷子は、あるアクションに出ていた。
それは、妹のカラダを”イタズラした罪状”(?)を持つ桜木ケンに接触することだった。
かくして…、世にも異様な尋常なき姉妹の間での妖しい企み合いは、幕を切って落とす…。
郡氷子、29歳…。
貸金業法におけるグレーゾーン撤廃以前に違法な闇金業で莫大な利ザヤを得、稀代のイカレロードを爆走、積年鬱屈させていた凶暴マックスのサガは今、制御不能のラストシーズンを迎えようとしていた…。
注釈👉本作は過激な暴力シーン・性的描写が含まれます。閲覧の際は十分、ご留意ください。