王立学園の卒業記念パーティーでアメリア男爵令嬢を侍らせた自らの婚約者・クラヴィス第二王子から婚約破棄を告げられた瞬間、シェイラ・カリスト侯爵令嬢は歓喜した。というのも、転生者であるシェイラはここが乙女ゲームの世界で自分が悪役令嬢として断罪されることを理解していたからである。ついでにクラヴィスと結婚したくなかったシェイラはヒロイン・アメリアが「クラヴィスルート」を突っ走ってくれるように全力でお膳立てしていたため、この展開はまさに思惑通り。婚約破棄を即時受け入れ、意気揚々と会場を退出していった。さあストーリーが終わった後の人生を楽しもうとシェイラが志したのは、前世叶わなかったネイリストの道。転生時に神から与えられたスキル「どこでもネイリスト」を駆使してこの国初のネイリストとして歩み始めたシェイラだったが、その腕を見込んだ第一王子フィニアスの「俺の爪に魔法陣を描いてほしい」という依頼によって突如王位継承争いに巻き込まれていくことに。……って、私はしがないネイリストにすぎないんですけれど!? しかもなぜかフィニアス殿下に溺愛されていませんか!? そんな、ネイルで未来を切り開く転生令嬢の物語。
キャラクター・プロット
- #恋愛
- #ハッピーエンド
- #ネイル
- #侯爵令嬢
- #王子
- #魔法
- #乙女ゲーム
- #悪役令嬢
- #スキル