まうんとゴリラ
学生の頃、授業中よく窓から景色を見ていた。
退屈な先生の話にはうんざりで。
一刻も早くこの拘束された時間が終わらないかと。
毎日同じことの繰り返しで。なんだかやりきれないこの気持ち。
つまらない。
早く抜け出すんだ。
この世界から飛び出してもっと広い世界へ。
しかし、現実はまた毎日同じ景色を眺めながら毎日同じ作業の繰り返し。
なにも変わっちゃいないじゃないか。
なんにも。本当になんにも。
こんふうになることを私は想像していたのだろうか。
こんなふうに…。
景色は変わったけど。
なに一つ。
フツフツと湧いてくるやりきれない思い。
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