百合&BL、アニメ好きな女子高生、播本鈴穂は五月下旬のある日、一学期中間テストで悪い成績を取ってしまいます。そんな理由から沈んだ気分で帰り道を歩き進んでいると、瓶底眼鏡をかけた小太りで季節はずれのサンタコスプレをした怪しいおじさんに出逢います。鈴穂はそのおじさんからお嬢ちゃんにぴったりだという学習教材をプレゼントされました。
鈴穂は帰宅後、中間テストの結果のことでお母さんに説教され、期末テストも悪いままならスパルタ式進学塾、烈學館に行ってもらうと命じられ、マンガ類も全部捨てると告げられてしまいます。
鈴穂は自室へ向かうとさっそく例の教材を開けてみます。全五冊のテキストの表紙は小学生から高校生くらいに見える男の子四人と女の子一人のアニメ風イラストで彩られていました。鈴穂は期待たっぷりに表紙を捲ります。ところが一ページ目にキャラ紹介があるのみであとは白紙だったのです。鈴穂は騙されたと感じ落胆していたら突然、信じられない出来事が起こります。なんとテキストから教材キャラが次々と飛び出して来たのです。
英語から鈴穂と同級生でアメリカ人と日本人のハーフ設定な栗巣キャロル、国語から中二で怒ると顔が般若面に変わる新玉睦月、社会科から高二で民族衣装姿な長宗我部・ニコライ・怜央、理科から中一で物体変身能力を持つ樅木剛流磁(ごるじ)、数学から小四で男の娘設定な四分一理密図(りみっと)。鈴穂はこの五人から体罰のプレゼントもありで厳しく家庭学習指導されながら勉学に励んでいくことになります。