時代背景は江戸時代初期、徳川家光が三代将軍になって間もない頃。世間には戦国の世の傷痕がまだ色濃く残っており、天下騒乱の火種がくすぶっていた。
そんな危うい時代の中で、哀しき宿命を背負った流浪の剣士、稲生十郎太が己の運命と向き合いながら、仲間と共に妖魔退治の旅を続ける。
十郎太は、妖魔に取りつかれた人々の心の闇や苦しみに触れ、苦悩しながら闘う内に、段々と人の心、生き方を見い出していく。
徳川家康が太平の世を創る為に、久能山に封印させた108体の妖魔が、再び人間界に解き放たれた。
この世に災いをもたらすとされる妖魔達によって、人心が乱れ、また戦国時代に戻る事を恐れた時の将軍、徳川家光と江戸の寛永寺、住職の天海僧正は、稲生十郎太に妖魔退治を命じる。
しかし十郎太は幕府に父親を殺され、自分自身も命を狙われ続けてきた為、幕府に強い憎悪を持っており、力を貸す事を拒否する。だが妖魔の毒牙は十郎太の大切な人達も餌食とする。十郎太は哀しみの中を、ついに妖魔退治にのり出す。
そして父親の死にも、妖魔が関係していた事を知る。
ファンタジー
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