電車にいた女の子は、宙に浮いていた。「信用できない」語り手の恋の物語
Hotter Than July/中野ナカ
7月の夏の一番暑い日、電車で向かいの席にいた女の子は宙に浮いていた。正確には「そう見える」ようにしていたのだった。なぜ彼女はそんなことをするのか、考えているうちに気がつくと恋に落ちていた。それは他の乗客も同じだったようで彼女はさまざまな仕掛けを駆使して観客を魅了する。電車はいつの間にか劇場に変わっていた。
声をかける間もなくいなくなった彼女に再会したのは、寒い冬の日の満員電車の中だった。しかし彼女はあまりにも普通で…
「信用できない」語り手の情景描写で進行する物語。
ショートストーリー
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