「俺さ、バツイチだよ?サキちゃんは何で俺みたいなのが良いの?」
真夏の恋は蜃気楼/五嶋樒榴
出会ったのは高校1年の夏。
あたしよりひと回り以上年上の大人で、でも、危険な香りにあたしの胸は高鳴っていた。
結婚すると知って諦めた憧れ。
それを恋だとまだ気付かなかったから。
その後再会した時バツイチだと知って、あたしはもう諦めたくなかった。
でも彼は「もう誰とも結婚しない」と決めていた。
「セフレでいい」
少女が大人になった時、その選択肢は幸せへのフラグだったのか、それとも……。
甘くて苦いラブストーリー。