藤代 弓弦は家の商売が傾き、融資をしてくれるという相手と結婚させられようとしていた。相手は父親より年上だった。
結婚前の最期の思い出に、一ヶ月間自由にさせてくれと両親に頼み込み、東京に出てきた。
実は密かに結婚前に処女を捨てようと思ってきたのだった。
しかし参加する婚活でもなかなか思うような相手が見つからず、絶望していた。ふらりとよろけたところを車に轢かれそうになる。
車の運転手 朱里に連れて行かれたマンションで、用が出来た彼女を待っている内に眠ってしまった弓弦は、見知らぬ男性に叩き起こされた。
それが部屋の本当の持ち主、青海悠だった。
彼は弓弦を空き巣と勘違いしたのだ。