休日前の夜は心が躍る。恋人と一緒に過ごせるとなればなおさらだ。優希は仕事を終え、休日の過ごし方を考えながら帰路についていた。付き合って半年になる恋人の藍は、クールな見た目とは裏腹に熱い情熱を秘めている。そんな彼との時間は居心地がよく、優希は自然と同棲や結婚を考えるようになっていた。そんな優希は帰りに立ち寄ったスーパーで、今日のオススメに目を奪われてしまう。
日付が変わり、真夜中に目を覚ました優希はキッチンへと向かう。真夜中に食べるラーメンが好きな彼女は、今日のオススメだった袋麺でラーメンを作ろうとしていた。そして、下準備中に目を覚ました藍と二人でラーメンを一緒に食べることになる。
優希と藍はおいしさに心を揺さぶられながらラーメンを完食する。恋人と共有するラーメンおいしさは格別だと優希が満足していると、藍が突然「結婚しよう」と告白し、さらに「優希とこれからも夜中にラーメンが食べたい」と告げる。待ち望んでいた提案に、優希は笑顔でそれに応える。二人が重ねた唇はもう戻れない禁断の味だった。