午前三時に仕事を終える。そんな生活を三年も続けていた。
そんな折、一人の少年と出会う。少年は私に「生きるか死ぬか、決めましたか?」と問うてくる。
まったくもってうっとうしい。社会も知らない大学生が何を言っているんだと、その日も私は適当に少年をあしらった。
次の日、少年は私の会社に火を放ち、全焼させた。
この三年間、大半の時間を捧げていた、自分自身のすべてともいえるその空間を少年は奪った。
でもなぜか、それが嬉しかった。社会からの居場所をなくした私は昨日までの私じゃなかった。
なんでもできると、なんにでもなれると、そう感じた。
ドラマ
- #切ない
- #大人
- #狂愛
- #サイコパス
- #社会性
- #狂乱
- #アビス(イラスト)