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アキラ

あきら

はじめまして!
ノベルゲームが大好きなアキラです。
新米教師の波乱万丈生活、凍りつく愛に続き、料理に恋する女の子を執筆しています。
前2作と同じ世界観、凍りつく愛と時間がほぼ同じです。
別視点で見る世界をご覧頂けると嬉しいです。
宜しくお願いします。

始業式前日。

今日はアメリカから、日本へ帰ってきた。
ようやくとれた教員免許。
明日から、心誠学園という男子校に赴任することになっている。
諸橋家が代々所有する古屋敷は家具を使えるようになっているが、それ以外は、全部、引越し業者に運んでもらう筈だった。
でも、日本に着いてから、手続きをするのをすっかり忘れていた。
空港から、古屋敷まで荷物を運ぶのは大変だった。
でも、途中で高校生くらいの男の子が、荷物を持ってくれた。
タバコを吸っていたから、注意したけど、それは聞いてもらえなかった。
携帯灰皿も持って無いらしいし、法律で禁止されているのに良いのだろうか。
荷物を運んでくれたから、根っからの悪い子ではないと思うんだけど、身体の事が心配だ。
吸い殻を始末して、名前くらい聞けば良かったと後悔した。
でも古屋敷に住んでいる事を知られたのは、まずかっただろうか。
相手は初対面の知らない子だ。
疑いたくはないが、一応、用心は、しておいた方がいいかもしれない。

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