ある夏の日、高校1年生の少女『香織』は、不思議な男の子『光司』に出会い、今まで一度も見たことも無い「小さな木のトンネル」を見つける。その少年の後を追いかけてトンネルを抜けて行くと、そこには『香織』の知らなかった秘密の場所があった。二人は友達になったが、日が暮れてきてその場所から家へ帰ろうとする。しかし、行きに来た道を戻っても、あの「小さな木のトンネル」を見つけることが出来なかった。
そこから、二人の不思議な体験が始まる……。
そして、時が経ち、偶然にもまた別の形で二人は出会う。『香織』と『和彦』として……。
あの場所で、「あの小さな木のトンネルの向こう」にある場所で、二人の『未来時計』は再び動き始める……。
幼い少年と少女の楽しくも謎めいた、そしてちょっぴり切ない、不思議世界ファンタジー。
あの時、あの場所から、止まっていた二人の『未来時計』が、確かに動き始めた…。