現状分析その6:隊長!突破口発見しましたっ
絶体絶命の危機のさなかでも、決して諦めない男が来ましたよ! ははっ。はははっ。
・・・さて! 俺の眼前に冷たく立ちはだかる「10万字以下の完結作品」というお言葉。対するに、俺の不朽の名作は、・・・31万字。
・・・。何だよ簡単ぢゃん。3分の1に縮めればいいだけじゃん。
・・・。
・・・。
無理っっっっっ!!! ああああああダメだよダメだよダメだったあああああ・・・
・・・ふふ。ふふふふっ。諦めたらそこで試合終了ですよ、とハムストリングスいかふりゃあは言った。
そうなの! 今まさに、俺の灰色のシナプス軍団がうなりを上げて、悪魔のように狡猾な解決策を啓示してくれたのだよモリアチーくんっ!!
と申しますのもですね。実は、しばらく前から、俺の中で、沸々と湧き上がってきた大いなる疑問が、一つありました。
「なぜ読まれないのか?」
「・・・いや・・・つまんないからだろ・・・」とかいう答えは却下ですね。だって、この世はそんな単純なロジックでは説明できないですから(キリッ)。うん。自明ですね。そこで俺は、かくのごとく、はたと膝を打ったのである。
「そうか! 完結して、そのまま全話を放置公開しているためではないのか?」
そうです! そうなんです! だってね。考えてもみてください。ユーチュブでもアマプラでもネトフリでも、いつでも観られるやつって観ないですよね? 「面白そう!今度みる!」ってんでリストに入れておく。でも、リストがどんどんたまってきて、そのうち入れたことすら忘れちゃう。
だけど「期間限定!今だけ!」ってやつだったら、食事抜きでも観ちゃうじゃん?(俺だけ?)
・・・前振り長かったけど(笑)そこで、この悪魔のプランの出番だ! つまりだね、いったん全話を非公開にして、それから、ちょっとずつ、また、小出しにしたらどうかな?
うん。そうね~。俺の名作の場合、各エピソードが5つのセクションに分かれてるから、月曜に(1)、火曜に(2)、ってぐあいに公開すれば、ちょうど毎週金曜に1話ずつが終わる勘定になるな。
うん! いいね! 深夜アニメの再放送枠っぽくてかっこいい! 読者も来週が待ち遠しくてワクワクするよねっ!
・・・それにだ! そうやって再公開していって、ちょうど10万字に達したところで、
「シーズン1堂々完結! さてこれから二人の運命は? シーズン2をお楽しみに!!!」
ってことで、コンテストポチる! すげえ! 一石二鳥! 俺って超あたまいい!
・・・ここであなたは問うかもしれない。なかなか良いアイディアだね。しかしながら、ちょうど10万字にならない場合はどうするのか?と。例えば、
「俺は彼女の肩をそっと抱き寄せて、ターコイズブルーに染まる空を見上げていた。」
が、ちょうど10万字ではなく、10万15字だったらどうするのか?と。
・・・ならば、謹んでお答えしよう。その場合は、こうするのだ、と。
「俺は彼女の肩をそっと抱き寄せて、ターコイズブ
〈完〉
どうだこれっ! なんという衝撃的な結末! 文学的日常が崩壊してゆく感覚に襲われた読者は、激しく動揺するに違いない。これってあれでしょ! ジョイス! フィネガンズウェイク! 知らんけど!
・・・よっしゃああああ! 完璧なる完全計画! どう見ても非の打ちどころなしっつうか! 俺って天才っつうか! あとは実行あるのみ!
・・・ところでです。毎日の公開時刻は、やっぱ、きちんと決めといたほうがいいよね。だって、100万ぐらいいるはずの俺の愛読者の方々が、みんな、その時間を楽しみにしてくれるからね(にっこり)。
やっぱ朝がいいかなあ? 満員電車の殺伐とした空気を、ほんのちょっとでも、爽やかな笑いで癒してあげられるから(涙。
それとも夜? 孤独な都会の殺伐とした闇を、ほんのちょっとでも(以下略。
ええと・・・昼とか・・・午後とか・・・夕方とか・・・?
(以下次号)
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