解説①
登場する全ての人物達は、共通して自分の「月」を探しています。
月とは、唯一結ばれる運命の人のことです。魂の片割れとかって言った方が分かりやすいでしょうか。
見つけ出すのはそう簡単ではありません。
たま〜に凄い似た魂の人が居たり、その存在を意識して生きていなかったりすると、孤独、肉欲、依存、執着などから間違った人を追いかけてしまうからです。
輪廻転生という考え方がありますが、私は元来から輪廻転生を繰り返すのは、生を何度も積み重ね、自分自身が魂の片割れに相応しい魂にまで成長する為ではないかと考えています。
魂の片割れというのは、所謂割れたガラスなどのイメージでしょうか。
大小様々な大きさに砕けた自分自身の欠片をお互いに一つ一つ拾い集め、最終的にお互いが揃うことによって完璧に修復される……といった様な……
主なルーツはかぐや姫です。
満月の母親がこのかぐや姫に当たります。
(満月の母親に関してはざっくりと別のアカウントで書いてしまったので椿で書き直すのは後回しにしています)
月はその美しさから「人を狂わす」と言われていたように、満月はその自分の美しさを使って相手の意志の強さを測ったりしています。
「ぬいぐるみ」では恋が、
「暗い森」では伯爵がそうでした。
チラホラとよく分からない神が出てきますが、この世は全て神の遊び場であり、私達はあくまでもプレイヤーではなく、ただの景色の一部という考えから、並行してそういった部分をちょこちょこと書いています。
神サイドの話をすると、
神達は常に縄張り争いをしているイメージです。
それは戦争とかそういったスケールの大きなものでは無く、隣のクラスの友達にちょっかいをかけに行くような感覚ですね。
しかし、ゆーて神なので、人間が巻き添いになるのは仕方の無いことなのです。
人は神の行動に全て意味があると思いたがりますが、神にとってはたまたま靴底に石がひっかかったので手に取ってみた程度な感覚です。
ニアやシルヴァがコレに当たるでしょうか。
旦那様も含め、ニア、シルヴァはクトゥルフ的な神の位置付けなので人間に対しての関心は本来ありません。
人に執着し、関心を持つ神は、あくまで地球で生まれた神だけ、という一種の拘りが私の中ではあります。
長くなってしまったので一旦終わりにします。
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