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かおる

父の仕事の関係で、幼い頃より北アフリカ、ヨーロッパを転々としてきました。笑顔で誠実にお客様をもてなすのが得意で、海外生活が長いせいか、英・仏・韓と語学に長けています。色々な経験をしてきたので、それを本を書くことで昇華しようと考えました。是非、私の作品を読んで下さい。これまでの著書としては、文芸社から出ている恋愛日記、「チェジュドの忘れ形見」があります。

病気との闘い

何度電話かけても通じなかった。怒ってるのだろう。しかも何度もかけるからもっと怒ってるだろう。病気のせいもあるが、つらい。ところがついに、彼のいつもの明るい、優しい声が聞こえた。いけないと知りつつ、つい彼に甘えてしまう。長電話をしてしまうのである。同じく病気の彼のことを考えると、胸が痛い。確かに私も苦しいが、私って何てわがままな女なんだろう。つらかったことを言うと、そういう時はかけて、と。何て優しいんだろう。今まで、私よりつらい思いをしてきたであろうに。
固定電話に電話がかかってきた。出ると、彼だった。嬉しかった。今夜はよく眠れそうだ。

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