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てれすこ

2020年6月○日

清掃の日程
焼き場の手配
納骨の日取りなど
続々と決まっていく
全て抗がん剤を打ちながら長兄が手配してくれた
費用も立て替えてくれる

なにせ私はお金が無い
次兄と同じで

あればあるだけ使ってしまう性格なのだ

次兄も私も、多分発達障害であろうと疑っている
私は専門の医師に途中まで診断してもらった 軽度の発達障害と、言われているが確定診断ではない

お金は千円も一万円も同じ、財布にあればあるだけ使う

借金だけは何年も前に清算した
過払い金を40万円ほど受け取った

長い間キャッシングしていたのだ

次兄も貯金は1円も無いと思う

人付き合いが苦手
一人で居るのが楽
片付けが苦手
お酒が好き
努力が嫌い
他人と会うとそのあと疲れはてて寝込む
仕事が長続きしない
貯金が出来ない

次兄は独りを貫いたが
私は2度の結婚をして、二番目の夫と三人の子供をもうけた

こんな母親からよくぞ育って独立してくれたと子供に感謝

ADHDの特徴の一つに過集中というのがあるが
興味を持った事柄には、とんでもない集中力を発揮する
子育ての始まりにその集中力が役に立った

私の人生は持続する努力は出来ないがいざというときに力を発揮する集中力で乗り越えてきたのだ

そして次兄と私の性格は、今は亡き父の遺伝であろうと踏んでいる

父は調子の良い外面の良い人間だった
一緒に住んだのは小学校高学年まで
都内に電気工場関係の事務所を構え、2号を持ち子供をもうけ、いつしか帰ってこなくなった

生活を支えていたのは公務員をしていた母

事業の資金繰りに母に何度も金を借りにきていた

しっかり者の母と好き勝手に生きた父

その間に生まれたのが私たち三人兄弟だ

その父も母も亡くなった
次兄の住んでいたマンションの部屋は元々母の姉の持ち物だった
この伯母も中々の人生を歩んでいる

私たちの血筋はしっかり者の母と金にルーズな父の二人から成り立っている

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