線香を一本たてて先祖と次兄の冥福を毎日祈っている

酒好きな次兄の為に切らさないようにしたいが、
つい、ご相伴に預かって体を壊しては困るので
今日はお酒は無しだ

水やお茶はお揚げする
夕飯の米とおかずなど小さな皿に乗せて供えている


私の供養の作法は昔信仰してた宗教に則って行っている

まだ父も母も祖母も生きていた頃に、家庭の不安から逃れるようにある神道系の新興宗教に入っていたことがある

結局その宗教からはフェードアウトしたのだが、仏壇に先祖を奉る習慣は残った

元々、母は仏壇に供養をする人だった
実家には仏壇があったのだ
なので家に仏壇があることには抵抗がない

今までは仏壇のある部屋に誰かしらが寝ていたので、毎日開けるわけにいかなかったが
二年前から最後にすんでいた次男も独立して
心置きなく毎日仏壇を開けて、お供えものが出来るようになった

次兄の位牌は本来長男が継ぐべきものだが、
長兄本人も責任が持てないと言うことで仏壇は次兄の家にあった

私は私の実家のお位牌を継ぐことは出来ない

今の名字であるＹ家の名前と実家の名字であるＫ家の名前の両方を唱えることにしている

これが正式であるなどとは思っていないが
あの世は思いの世界であるらしいので、気持ちは通じると思っている