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てれすこ

これからのことを考えなくては

将来のために物を捨てていかなくてはな

本人にとってどんなに大切な物であっても、残された者にとっては
なんの役にも立たない
ゴミになってしまう

多少の迷惑は掛けるとしても、出来るだけ荷物は少なくしていこうと思う

我が家は3LDKあって
四畳半には長男の荷物が
隣の六畳には次男の荷物が
そして私の寝室には山のような手芸用品が
リビングも荷物が一杯だし
キッチンは100均で揃えた調理用品がところ狭しと鎮座している


一応掃除はしている
ホコリがうず高く積もっている場所は、、、少しはあるかな?
タンスの裏とかね

しかし我が家は掃除が苦手な家系
母も一応掃除はしていた
だがやはり荷物の多い人で、小さな六畳にはタンスがなん棹もあり
おまけにピアノまであった
ピアノを買うのは母の夢だったので
誰も文句を言う人間は居なかったが。

私は洋服が、特に多い
沢山ないと落ち着かない
だが、着ない着られない服も
山ほどある
リメイクするかもと思うとごみ袋に入れた服でもまた取り出してしまいこんだりするのだ



次兄の家にあったものはほとんどすべてゴミになって捨てられてしまう
わずかに母の写真や切手帳を持ち帰ってきた
これらは日に干して消毒しなければならないだろう
匂いを取らなくてはならない
次兄の匂いだけでなく古い家の匂いというのは物に染み付くものなのだ

換気をするだけで家の空気は全く変わる

家にとって換気は大事だ
我が家は風呂の換気扇も台所の換気扇も24時間付けてある



今週から来週に掛けて
業者さんが跡形もなく荷物を廃棄してくれる
誰もが嫌がる仕事をしてくれることに尊敬の念すら覚える
これから孤独死は増える一方だろう
誰かがやらねばならない
医者や看護師や警察自衛隊にも並ぶほど尊い仕事なのではないだろうか
ただただ感謝しかない
費用はそれなりに掛かるが
自分では出来ないのだ
強い薬品を使わなければならない
暑い時期にも感染や臭いの予防にそれなりの装備をしなければならない
彼らが次兄の部屋を始末してくれることで、次兄も心置きなく天国に行けることだろう
他人を傷つけるとか物を掠めとるとか搾取するとか、そんな姑息なことはしなかった人間だ
必ず天国に行ける、、
何度でも言う
寂寥かんにかつぶされるような毎日だったかもしれない
なぜ自分はこうなんだと後悔のヒビを送っていたかもしれない

それとも発達障害らしく
目の前の楽しいことだけに目が移って、何も考えずに暮らしていたかもしれない

どのような生活をしていたのだろうかなどと考えても仕方ない

兄は兄らしく生きていたのだ
兄は自分の食べたいものを食べ、見たい番組を録画し記録しVHSのテープに記録することだけを
やりがいとして生きていたんだろう


今となっては何もわからない
日記もない

後はひたすら缶詰を食べて酒を飲んでいたのだろう
健康保険に入らずに

不安はなかったんだろうな

少しでも健康不安があれば国民健康保険に入るよね

健康不安は感じなかったのではないか
掃除が出来なかろうと物を捨てられなかろうと
彼は天国に行く
父や母や祖母や叔母に迎えられて、幸せに暮らす
悪いことはしなかったんだから
そう思ってやらねば次兄が浮かばれない
亡夫にもよく頼んでおかなくては
父も母も迷わぬように次兄を導いてください






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