7月15日(水)撤去後の点検
池袋と新宿を通らなければならないのだが、やはり緊張する
幸い午後だったので電車は混んでいなかった
長兄と待ち合わせて清掃後の家に入った
全ての荷物とゴミ、虫の死骸は撤去され、畳も処分されていた
換気のためか少し窓が開けてあり、思ったほど臭いは残っていなかった
同じ階段の家々のポストにお詫びの手紙と幾ばくかのプリペイドカードを投函し、帰ってきた
これで私があの家に行くことはもうなくなる
あとの始末は長兄に任せることになる
長兄も病を抱える身なので心配ではあるが、事務的な事は私では役不足だ
古い物件で訳ありとあれば買い叩かれるだろう
借金と相殺されて幾らも残らないだろう
これで私があの土地に行くことは多分もうない
売れてしまえば何の用もない
幼い頃から何度も何度も通った町だが、住んでいた人間が皆亡くなり、知り合いも誰もいないとなれば、もういく必要もなくなる
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