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葛葉

くずは

混沌とする昨今
当然の様に失業し
暇なら書いてみたら?
という知人の言葉を鵜呑みにし
何ともないけど私が個人的に面白かった事を書いています。
暇潰しなる位の短い話が
そこそこ入ってます。
良かったら覗いてみてください。

蝉が…



鳴きはじめました
季節がゆっくり夏へ移っていきます


夕暮れは風向きが変わるので
山の竹林の枝が少しだけ東へしなります


蝉の声が静かな風にのって
山から風と一緒に流れてきます


今夜はトウモロコシを茹でます
枝豆と冷奴
そして合間にキュウリと茄子のお味噌汁
熱々の麦ごはんの上には
刻んだオクラとタップリのトロロ
冷たいだし汁をかけて頂きます


準備が済んでちょっと休憩です
冷たく冷やした水出し冷茶をのみながら
優しくしなる竹林を眺めて
まだ明るい空を仰ぎます


いつも通るぶちネコが
私を見ながら堂々と庭を横切って
一番涼しい玄関の前に箱座りしています


誰の声もしない山の家


今日も静かに暮れていきます


キッチンへ戻って
大葉とミョウガとラッキョウを刻んで
少しのワサビを混ぜたら
部屋中爽やかな薫りが立ち込めて
食欲をそそります


玄関にいたぶちネコは
いつの間にか居なくなっていました


そろそろ夕食にします
デザートはわらび餅です
今夜は賑やかな食卓になりそうです


そんな静かな夕暮れでした
















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