月光浴
私が住んでいる向かいの山は紅葉が進み
日中は紅葉狩りの人達で賑やかです
そんな日中とは反対に
夜は月が明るくて
夜な夜な庭に出て月光浴をしています
いつも来る野生の方々は寒くなると
来なかったりしますから
風の音
木々のしなる音
遠くで鳴く生き物の声
夜は色んな音が聞こえます
寒くなると月も綺麗に見えます
その光は
まさに降るという言葉がふさわしいくらい
冷たく静かです
私の好きな季節です
身体に静かに月の光が
染み込んでいきます
空気が明るい…
と言ったほうがピッタリかもしれません
すべてが静であり
凛として冷たい
そんな夜には庭の玉砂利も
キラキラと光って
水面にたっている様な気持ちになります
ふと誰かに話しかけられたような気がしますが
それは山あいを挟んで聞こえてくる
生き物たちの声です
自然と動物と私
深呼吸のタイミングがあった時に
そんな事があります
そんな貴重な偶然は
魔法みたいで面白いです
今夜も庭は凛として静かです
月光がおいでと呼んでいます
玉砂利は待ちきれずに
キラキラと小躍りしています
頭上には冬の星座が
天の川に揺れています
夜が動いていきます
ひとしきり月と風の演奏を聴きました
なのでそろそろ部屋へ戻りましょう
明日もまた
こうして月がみられますように…
おやすみなさい
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