❝音鳴るアンニィージャ❞
淡く 遠い 恋の物語
「…どちら様?」
悲しくなんかないのに 涙がこみ上げる
なにか想いが残っているから?
悲しくなんかないのに 涙が溢れたのは
抱えるなにかに ぬくもりを感じたから
悲しくても 泣いてはいけないのは
もっと涙を流してきた人がいるから
明日がさらに記憶を消していく
残るのは暗い空に鳴る鈍い音
何かが失われた自分に何ができる…
恋したことを忘れ
心に残るこの厚みのある気持ちは
一体何なのか。
それを忘れさせてくれたのは…
「俺だよ…」
「なんで…」
「どうして…」
運命の濁流に飲み込まれそうな2人の愛の物語。