青息吐息
田んぼと畑の間を抜け、
誰もいない
踏み切りを越えて。
ガタン、ガタン、
と、
小さく揺れて、
ディーゼルエンジンの
ワンマン列車は、
地方の
赤字路線を
走り抜けていく。
平日の昼間なんて、
ほとんど
乗客なんていないのに。
地域住民に愛された
その電車は、
30分に1本のペースで
各駅へと向かう。
青息吐息、
経営的には、
まさに、そう。
時代は、
マイカーへとシフトして、
電車は、その
見慣れた風景の一部となって
ただ、ただ
走り続けていくだけ。
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