《ねぇ、月下美人って知ってる》

まだあたりは薄暗く、ぼんやりとした意識の中で

隣で寝ていた君はこちらを見ずにポツリと呟いた。

「うぅん知らないよぉ。まだ、あさじゃないし もっと寝てようよ。」

まだ眠たかった私は、夢うつつに返事をした。

「...そうだね。」

と、少し微笑みながら君はは優しく私の頭を撫でる。その直後、君はベットから身を起こして、私から離れて言った。

「じゃあ、、バイバイ」

私は驚き、直ぐに後を追おうと体を起こそうとした、、が体が動かない。ならばと思い声をかけようとするが、

『まって!どこへ行くの?まって!まってよ!行かないで!』

どんなに頑張っても私の口から言葉が発せられることは無かった。その後も私の言葉は声にならず

君はそのまま行ってしまった。だけど、部屋から出る前に1度こちらを向いて

「--------」