下校途中の古本屋。錆びた焦茶の煉瓦に、店頭に並ぶ沢山の本。そして、店の奥に腰をかける白髪の上品なおじさん。新作の本よりも奥のおじさんに目が行くのは、もう慣れた。少し伸びた綺麗な白髪を束ねてコーヒーを飲む姿は、一目惚れ。度が入った銀縁眼鏡が温かいコーヒーで曇るところも、愛らしい。古本屋に…もっと見る