言いなり王子の躱し方【完】

作者藍原美音

幼馴染の彼は、小さい頃私が「結婚するなら高身長イケメンがいい」と言った時から並々ならぬ努力をして、見事誰もが振り返る王子様になってしまった。――さて、次はなんて言って彼の告白を断ろうか。



「ぼく、りさちゃんと結婚したい」


「え〜るかくんチビじゃん。

わたし背が高い人がいい。イケメンの!」



――全てはここから始まった。



見事高身長イケメンに育ってしまった

学園の王子様から、


どうやって逃げようか。



これは私の言うことはなんでも聞くくせに

『諦める』ことだけはしない彼との攻防戦。