幼馴染の彼は、小さい頃私が「結婚するなら高身長イケメンがいい」と言った時から並々ならぬ努力をして、見事誰もが振り返る王子様になってしまった。――さて、次はなんて言って彼の告白を断ろうか。
「ぼく、りさちゃんと結婚したい」
「え〜るかくんチビじゃん。
わたし背が高い人がいい。イケメンの!」
――全てはここから始まった。
見事高身長イケメンに育ってしまった
学園の王子様から、
どうやって逃げようか。
これは私の言うことはなんでも聞くくせに
『諦める』ことだけはしない彼との攻防戦。