全ての始まりはその香りでした

作者

好きって気持ちが私を苦しく悲しくさせる。




「1人でそんな強いカクテル一杯目から飲むなんてお姉さん独身で、さらには独身歴長いでしょ?」


なんて失礼な人なのかと思えば、


「…ただただ桜に惹かれたんだよ、俺は。」


そんなことを言って私を戸惑わせる。


そんなあなたをどうしようもなく好きになってしまった。


こんなつもりじゃなかった。


あなたの特別になれなくても、辛くても、どうしたってあなたが好き。