血筋と才能に縛られた世界で【速度】という、それ単体では役に立たないと言われている〈その他〉に分類される才能を授かったダリア。その才能を伯爵位の貴族である両親は恥ずべき事とし、ダリアの弟が才能を授かったと同時に彼を捨てた。それはダリアが11歳の事だった。

 雨の中打ちひしがれて佇んでいたダリアは…


11歳・・・僕は両親に捨てられた・・・




雨の中打ちひしがれる僕に


一人の老人が手を差し伸べた




力を手に入れるための鍛錬の日々


僕はある一つの目的の為に歯を食いしばる




力を手に入れた僕は自問する


復讐とは殺す事か見返す事かと・・・