横浜観光スポットの一つ「港の見える丘公園」。そこにある老舗紅茶館をひとりで営む祖母の元へ転がり込んだなぎ。
セクハラ・パワハラで仕事を辞め、手伝う予定の紅茶館は既に閉店。祖母は急用でイギリスに旅立ってしまう。
クールな美少女と不思議イケメンたちと一緒に紅茶館をなんとか再開するが、一方、鏡の世界では異変が起きていた。
時間を行き来出来る「時の番人」と鏡の国の住人たち、そして異変の原因が明らかになった時、モンスターを操る敵との大がかりな戦いが始まり、なぎも紅茶館従業員たちも巻き込まれていくのだった。
鏡の国の異変を直すには——?
ヴォーパルの剣て?
ドラゴンもいるの!?
種族の違う相手との恋に戸惑いながら紅茶館経営に奮闘するなぎと、ちょっと不思議な人たちのアリスオマージュ×コメディ×ほのぼのから一気にファンタジー!
※エブリスタ版とは少し変えています。
(カクヨム版はこちらにそろえました)
【表紙ロゴ】
森 久都様作成
https://twitter.com/hisato_mori
【参考】
『紅茶のすべてがわかる事典』ナツメ社
『紅茶バイブル』ナツメ社
『英国紅茶専門店ロンドンティールーム』 http://www.london-tearoom.co.jp
『ときめきの真ん中*おいしい想い出』あき*様ブログ
https://delicious.akismemory.com/
(↑紅茶やアフタヌーンティー、作中登場する洋館等の素敵なお写真もたくさん)
【登場人物】
・
祖母を頼って紅茶館を手伝うつもりが経営することに。
セクハラのせいもあるが元から自分にあまり自信がなく、恋愛にも消極的。
——であったはずが、振り回されて(特にダージリンに)ドタバタと日常と経営に追われているうちに心の傷も癒えていき、働く女子としても人としても少しずつ成長していく。
・
なぎの祖母で紅茶館を一人で経営していた。チェスが滅法強い。
なぎが両親よりも懐いているが一人置いて淡々と外国に出かけていく、その理由とは?
・ありす
7歳半で時が止まっている。表情はあまり変わらず常に冷静だが、時々子供らしい一面を見せる。後味の悪い絵本を読んでもらわないと夜眠れない。
もっとお姉さんであるはずのなぎが、なぜか心の
鏡の国である赤の国ではプリンセス。父親は赤の
チェスのクイーンの称号を持ち、赤の国のチェス駒の兵士たちを動かせる。
・リゼ・
ゆるふわ癒し系イケメンだが少々天然。ありすのお世話が大好きで時間に正確。
三日月の日には白ウサギになってしまう。
赤の国の民で時の番人。
時間や場所を行き来することが出来、のちに時の番人として初仕事へ。
・
オレンジっぽい香りをフェロモンのように撒き散らす、一見チャラいタラシ系イケメンだが、実は真面目な面もある……かも知れない。
三日月の日には猫になってしまう。
赤の国の民。公爵夫人の息子だが15歳で独立し、わざわざ身分を下げて伯爵に。
赤の城に住み込み、お茶の担当とありすの護衛を任される。
王からは頼りにされているらしく、のちの戦いでは本領を発揮する。
・
自称フードコーディネーター。インスピレーションのため、時々刺激を求めたがる。後先考えず常に一瞬の感覚で行動を起こすため、よくなぎが振り回される。
三日月の日には茶色いロップイヤーのウサギになってしまう。
赤の国の民。赤の城に住み込みでティーフードや菓子を作る担当。
ありすの護衛でもあるが本人はさっぱり忘れていて、単にお遊び相手となっている。
体力・戦力ともに高く、実はヒーロー……かも知れない。
・アッサム博士
茶葉をブレンドするティー・ブレンダー。出掛ける時は緑のシルクハットを被る。
お茶の知識は豊富だが何を考えているかは読めない。
赤の国の民。茶葉に関係する知識はもとより、鏡の国でも謎の知識に長けている。
・メアリー・アン
赤の国の女王で梓(アズサ)と友達。プリンセス時代からリゼが仕えていた。
怒りっぽく高飛車で赤の国の民には恐れられているが、アールグレイやダージリンとは幼馴染み。
ダージリンの作る菓子が大好きで、中でもタルトが特に好き。