時が巻き戻って、救えるはずだった人たちを救おうと
愛する人を得た喜び。のちにその彼女は、かつて一族を貶めた貴族の末裔だと知る。
愛している想いと、数百年に渡る憎悪の狭間で、
かつての約束を果たせなかった
死を望むもそれを阻止したのは、自分の娘だった。
死にかけの男が選んだ新たな道は──。
世界を救う力がありながら、世界の為ではなく一人の少女の未来のために、全てを賭けると言い切った教皇聖下。
完璧な笑顔の下に隠れているは、
腹黒な彼は少女に、求婚を申し込む。それは
誰も信じない。
少年に感情はなく、関心もなく、ただ
あの少女に出会うまでは──。
世界を変えた彼女に抱く思いは嫉妬か、それとも恋か?
彼女が泣いている姿を見たい。
手を差し伸べる者が自分でありたい。そう勝手な願いを抱いた
歪んだ愛と執拗の果てにあるものとは──?
様々な思惑が入り乱れ、復讐劇でも、悲劇でもない物語が幕を上げる。