■物語全体のあらすじ
“天に授かりこの命、散りゆく華より麗しく、燃やして魅せます異世界で――”
元レディース暴走族【愛好帝威（アイスティー）】三代目総長、伊隼あざみ。
彼女は卒業暴走の最中に事故に遭い、異世界の王女に転生してしまう。
そこはラングアイランドと呼ばれる国で、あざみは【ミモザ】という名の王女となっていた。
馬をバイクのように乗り回し、売られた喧嘩は例え屈強な兵士だろうと買って出る。更に夜な夜な城下町に行っては『コンビニ前』と似た場所でヤンキー座りして時間を潰す。
転生前の性格そのままの状態で王女となったため、彼女の行動や言動は度々周囲を混乱に陥れるのだった。
そんなミモザにも仲間ができる。
牧師の娘アシス、商人の娘マルガリ―、薬師の娘エレンシア、そして農夫の娘ベリーナ。彼女らと次第に仲良くなり、遂には【愛好帝威ラングアイランド支部】を結成するのだった。
一方で、ミモザは昔から強い男に目がなかった。
王女という身分ながら様々な職種の強い（悪い）男と恋仲になり、果ては国の崩壊を招く事態にまで発展してしまう。
一度は失った命だからと、自ら果敢に試練に立ち向かうミモザ。
仲間のため、そして国のために――やがて【愛好帝威ラングアイランド支部】の結束も強くなり、メンバーも増えていき、国の大きな戦力となっていく。
時は戦乱の世。
たった一人、生涯をかけて愛を貫くと決めた男が戦死した事で、ミモザは復讐の鬼となり、そしてラングアイランド国の総長（女王）となり、最後の闘いに挑む……。