ねぇ、くちびるにキスしてよ。

作者藤原いちご

「お願い、キスして。」さみしがりやの彼がそう言ってくると私は拒否できないの。むなしいだけということは分かっていたけど、やめられない。そんな私と彼が教室でキスをしているところが、ある人に見つかってしまって・・・

「リリちゃん、キスして・・・お願い。」




そう、ねだってくる彼の手を振りほどけなくて、



むなしいだけの関係。そんなことは分かっていた。






それでも彼に惚れている私はやめられない。








そんな時に出会ったのはクラスの不良でした。