聖女か魔女か。美しい少女は友と成長し、やがて国を守る最強の剣となる。
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憧れの騎士になるため、男爵家の娘ラーソルバールは王都にある騎士学校を受験する。
模擬戦闘試験で受験生が皆、現役騎士達に軽くあしらわれる中、幼い頃から独学で剣を振ってきた彼女は騎士団長の一人と互角に戦い、周囲を驚かせた。
魔法が不得手でありながらも、なんとか試験に合格し騎士学校に通い始める。
そんな中、幼年学校時代からラーソルバールを宿敵として追いかけ続ける公爵令嬢エラゼルと再会し、かつての出来事を思い出す。
対立しつつも時に背を預ける、そんなエラゼルとの関係は……。
日々の生活の中、学校の内外で色々な事件や国家単位の陰謀に巻き込まれ、ラーソルバールは少しずつ成長していく。
望まぬ戦いや、抗えない出来事に苦悩しながら、それでも少女は未来のために「騎士」になるため歩みを止めない。
やがて彼女は騎士となり、国の危機に立ち向かうことになる。
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転移転生無し、主人公はチートキャラでもありません。
序盤の戦闘シーンは以下のあたり。
「第一章:(三)牙竜将」「第三章:(四)思い出と因縁(後編)」「第四章:(一)通り雨のあとで」