あらすじ
とある異世界にある大国「ユーフェアリア」そして隣国にある魔法帝国「ガイザルド」500年前に起きた大災害が物語の核心である。
ユーフェアリアは500年前は中規模である発展途上の国であった。
領土を広げるためにユーフェアリアの大帝は隣国へ戦争をしかけ、勝利し、領土を広げていった。
そのユーフェアリアが最期に狙いを定めたのは魔法都市と呼ばれていた国ガイザルド
当時ユーフェアリアはどの国よりも早く、近代的な技術を取り入れ、兵器を使い勝利を続けてきた
その悪名はまだ技術に疎いその他の国を震え上がらせ、恐怖に陥れていた。
当然、ガイザルドにおいてもその悪名は轟いており、その兵器に対抗するために彼らはあるモノを用意した
「魔法生物兵器」。彼らは自らの魔法に対する禁忌を破り、生き物を媒体にしてその大きな力で対抗しようとしたのだ。
それを上回る最高傑作として「七つの獣」と呼ばれる魔物を産み出した。
それらは人間における大罪の名「嫉妬」「暴食」「憤怒」「強欲」「色欲」「傲慢」「怠惰」と呼ばれていた。
そして、ユーフェリアとガイザルドによる戦争が起こった。
近代の兵器による破壊力はすさまじくガイザルド側の不利は続き、ついに「七つの獣」をガイザルド側は解き放つ
そして、戦況は大幅に変わることになる。
「七つの獣」達はたしかに強かった、だが、それらの牙はユーフェアリア側だけではなく、ガイザルド側にまで及び
両国の兵たちは全滅寸前にまで追い込まれ、ガイザルド側による結界により一時的な難を逃れた。
ユーフェアリア側そしてガイザルド側は一時的に休戦し、七つの獣たちを封印する手段に出ることにした。
巨大な力を持つ悪徳には徳の力が必要だと考え、両国の合同の元。封印の要となる「七つの徳」が作られた。
それにより獣たちの力を弱体化させ、7つの地で1体ずつの封印を行った。
だが、現在より18年前。ユーフェアリアの王都にて、ガイザルドの封印していた悪徳の兵器と七徳の2つがひそかに盗まれていた。
それが「憤怒」と「忠義」の2つである。
ユーフェアリアはその兵器と制御できる七徳の力を現代的に解明しようと目論んだが結果は失敗する、憤怒と忠義はそれぞれ対応しないため反発し、割れて半分が消え去ってしまったのだ。
そして、18年の月日が流れガイザルドのとある村出身である双子の魔術師
「リティシア・エーファ」と「デモンド・エーファ」は故郷の地にある洞窟でひょんなことから封印されていた棺を開いてしまう。
中から目覚めたのは人の姿をした「シリウス」と名乗る青年だった。
シリウスは自身が500年前に封印された「悪徳の兵器 傲慢」だと名乗った。
興味から双子にしばらく付いていくと告げるシリウスに村へ戻った双子は村長から厳しく叱られ、悪徳の兵器を再度封印するには聖王都「ヴィルガディア」へ向かう必要があるといい、シリウスを連れていくようにと告げた。
しかし、刻を同じくして聖王都ヴィルガディアでは500年の沈黙を破り、国王が「悪徳の兵器」を目覚めさせ。再び戦火を広げようとしていた