昔々の話。人間が魔族に虐げられていた時代があった。魔族は魔力の弱い人間だけでなく多くの生き物たちも虐げていた。そんな世界を救ったのは聖女と呼ばれる1人の聖魔法使い。聖女は人間の国・ヒュストリアル王国を建てたのだった。
ーーこれは、国民全員が知る建国の物語。国民の誰もが知る建国の物語である。
この聖女が建てた国・ヒュストリアル国は発展し、500年が経った。しかし、今となっては人間が魔族を虐げ虐殺を行なっていた。
「建国の聖女」の生まれ変わりである今代の聖女・マヤは、魔族を虐げる人間社会に呆れ果てる。
「そうだ。人間 滅ぼそう。」
マヤは人間を滅ぼすため、まずは魔王と手を組むもうと、魔王城に押し掛ける。しかし、そこにいた魔王は力は強くても泣き虫で臆病な歴代1魔王らしくない魔王・ニュイだった。
マヤはニュイの信用を得ようと魔王の補佐官になることを目指す。人間であり魔族の天敵である聖女のマヤは聖魔法や教会での知識を活かして、軍隊を鍛えたり、事務職をこなしたりと、日々奮闘するのだった。しかし、馴染んではいくものの、マヤは次第に魔王城でも恐れられる存在になっていく。一方でマヤはニュイとの親交も深めていく。
そんな中、突然人間が魔族の村を襲ってきた。マヤとニュイは力を合わせて人間を追い払う。そして2人は、これをきっかけに打ち解け合っていくのだった。しかし、人間を追い払ったことで今度は魔族の中から人間に復讐しようと言う声が出てくる。しかし、それはマヤが望む世界ではなかった。
やられたらやりかえす世界では、歴史が繰り返すだけ。マヤが本当になくしたいのはそういうしがらみだったのだ。
マヤとニュイは、互いに手を取り合い、魔族と人間が共生できる世界を作ろうと誓う。
これは、そんな聖女・マヤと魔王・ニュイの種族を超えた友情物語。
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カクヨム
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魔法のiらんど
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