舞台
アースと呼ばれる自然豊かな異世界。文化レベルは中世ヨーロッパ程度。
人間対「ワーム」と呼ばれる巨大生物の生存競争が300年来の世界の基本構造。
故にあまり人間同士の争いはないが、活力という意味では衰退気味である。
魔法や魔術といった異能の力は既に失われており、人間側のワームへの対抗手段は
「大甲冑」と呼ばれるロストパワー、ロストテクノロジーで造られた大型人型兵器のみである。
しかし、アースの人間では大甲冑の力を引き出すことは叶わず、
異世界より波長・オーラのあった操縦者「騎士」を大甲冑自らが召喚することで戦う。
物語は、一体の大甲冑により新たな騎士が召喚されたことで幕を開ける。
主要人物設定
レイ(玲夫)
本作品の主人公。後述の理由で女性になってしまうが本来は男性。
小学生時代の母親の失踪を原因としたイジメにより以降40歳になるまで引きこもりとなる。
しかし、生活の糧として頼っていた唯一の肉親である父が他界。自身の未来を悲観して自殺を図る。
その直後何の因果か「異世界アース」に若返りと女体化(美少女化)を伴って転生。
記憶の継続はありつつも性格も何故か幾分楽観的になっている。
当初は自身の内外の変化に戸惑いつつも、アースの生命力あふれる大自然と仲間達との出会いにより
召喚(転生)理由でもある大甲冑の操縦者「騎士」としての使命を果たすため奔走することになる。
戦いの中、沢山の命を見つめ続けたことにより、自殺した過去と向き合う勇気を徐々に身に着けていく。
アンナ(大甲冑アンナレイ)
レイのパートナーとなる美少女。大甲冑の依り代で顕現する事で大甲冑アンナレイとなる。
レイとの対比で体型は小柄かつスレンダー。
とても明るく人懐こい性格で初対面の相手とも簡単に打ち解ける。
アース召喚以降レイは彼女の人柄に都度助けられることとなる。
一方で深い母性も持ち合わせており、密かに仲間たちの拠り所となっている。
大甲冑となった人間は基本的に歳を取らなくなるため長寿であるが、
それ故の経験値が彼女の人格を形成したといっても過言ではない。
物語中盤以降、アース世界の真実、自分の過去と向き合う中思い悩むことも増えるが、
仲間、特にレイとの固い絆によって乗り越えてゆく事となる。
シルビア
レイとアンナが身を寄せる世界の末国オーナの王女。年齢は推定10~13歳。
美しい金髪と強い意志を称えた瞳が印象的な少女。
基本的にポーカーフェイスの為感情が希薄と思われがちだがそういう事はない。
年齢にに使わず大変思慮深く驚くほど聡明。その一方で年齢相応の無茶が時々顔を出す。
早くに母を亡くしているものの、周囲の愛情素直に受け取ってきた為まっすぐ育っている。
そのまっすぐさが、劇中では危機と奇跡を呼び込むこととなる物語上の重要な存在。
剣聖マド
剣聖と呼ばれるアース世界一の使い手。
見た目は少年とも思えるベビーフェイスだが、立派な青年である。
礼儀正しい紳士だが、あまりにも以外な弱点がある。
先代の剣聖サドから皆伝を授けられたもののその直後死別。
サドとは養子縁組の関係で実際の血縁はない。マドは捨て子だったからである。
しかし、その謎に包まれた出生が、物語上意外な結果を生むこととなり…。
アルト(大甲冑アルトカイン)
エーナの大甲冑で人間体の時は切れ長の瞳が特徴の紳士。
理知的な性格であるが、意外と…。
アンナとは古来より面識がある模様。
カイン
エーナ所属の騎士。レイとは別の世界から召喚された騎士でアースでも珍しい獣人。
短期で攻撃的な性格だが、一枚脱がすと可愛いところもある。ワンワン。