飛行機雲は世界のどこかに続いている

作者砂たこ

高2の初夏のある日のこと。
昼休みに、学校の屋上で転た寝してしまった。
目覚めたときには、時すでに遅し。校内へ戻る唯一のドアは施錠されていた。
放課後、3時までは開かずの扉だ。

「ウソ、開かないの?」

屋上には、もう一人、閉め出されたヤツがいた……。