4年前に好きだった男が、会わない間に本気だった恋に捕らわれてしまっていた女の子の、不器用な慰めと愛のおはなし
きみの頬を濡らす涙が
月に反射して、煌めいていた
「──きれい、だね」
わたしのこと、みなくてもいい
それでもいいから、 抱き締めて
きみが嫌いな夜に誘(いざな)う
これは、不器用な彼の世界のはなし
2021.1-