クリスマスとは、昔の人が冬に行っていたイベント。

ザックスにとって、興味はあまりなく、冬にご馳走でも、食べていたのだろうだろうかと少し考える程度のものだった。

ザックスが暮らす地域は、争いが頻繁に起こる為、パートナーと行動を共にする者も多い。

特殊能力を持ったビジネスパートナーの関係のアン…


昔の人が冬の日に行っていたというクリスマスのイベント。


今では、クリスマスに何をしていたかも忘れられているこの時代。




『ザックス、私クリスマスやってみたい』





アンシーの明るい声が俺の頭に響くと同時に、彼女は満面の笑みとキラキラとした瞳で俺の事を見あげてきた。




ちょっと不思議な能力を持つクリスマスを知らない2人が、クリスマスを過ごしてみるお話。


ー登場人物ー


アンシー(21)

ザックスのビジネスパートナー。声を失っているが、聴覚は優れている。

昔の人の暮らしに興味を持ち、よく家の廃墟から物を物色するのが趣味。

もっと色々な地域を巡ってみたいと思っている。


ザックス(28)

相手の心を読むことができる。普段、他のチームの者とは、あまり話さないがアンシーに対しては話す。クールで、喧嘩も強く、人と関わりすぎる事を嫌う。アンシーに色々な所に連れて行かれる。

争いのない静かな場所に住むのが夢。