舞台は21XX年。
自動運転システムが導入されたことで経済成長する世界唯一の国、日本。
世界では未だ技術が完成されていない中、鎖国状態にある日本だけが一早く完成させた。
しかし、そのシステムを導入するにはまだ早かった…。
にも関わらず、一度回り出してしまった経済を政府は止める判断をしない。
なぜなら、爆発的に事故は起こっているのに、その事実が隠されているから…。
そんな世の中の事情を一般市民は知る由もない。
〈 とある少年は記憶を失くした少女に恋をする。 〉
高校2年。17歳の匠。
匠は一人の少女に恋をする。
それは、はじめて「好き。」の言葉を伝えられた相手だったから。
彼女を追い掛けて、その時間の中に彼はいた。
彼女が懸命に戦う真実を彼はまだ知らない。
ただ一心で。
もう一度、少女に好きになってもらうため。
彼は彼女を追い求め、見つける。