黒姫。
その人はバーGLASSYに現れる。
金獅子は黒姫を捕らえようと躍起になり、傷を負うことさえ躊躇わない。
鷹は遠くから状況を眺め、黒姫に焦点を定める。
黒姫は微笑みながら巧みに逃げる。

さて、黒姫を捕らえられるのは誰?

成瀬の金獅子 成瀬 翔真(なるせ しょうま)

「お前、危なっかしくて放っておけねぇんだ」



伊勢の鷹 伊勢 朔夜(いせ さくや)

「自分の気持ち押し殺してたら、壊れるぞ」



黒姫 本城 凪央(ほんじょう なお)

「……私は、私がどうなろうと構わない」














15年前に起こった事件を彼女らは覚えているだろうか。



きっかけは、1人の男が妹を弾丸から庇ったことから始まった。



金獅子は怒り狂い、鷹は悲しみ、黒姫は涙を流した。



小さな歪はやがてそれぞれの関係にヒビを入れる。



決して、元に戻らない形へ。