ある雨の日に、捨て猫を拾いました。

拾った社会人の男性×拾われた記憶喪失の少女。
ほのぼの時々胸キュン物語です。

(かみさま、かみさま。おねがいです。もしもひとつだけ、ねがいをかなえてくれるなら――……)


 かみさま、かみさま。


 もしもひとつだけ、わたしの“おねがい”をきいてくれるなら。


 どうかわたしを、



(にんげんにしてください)



 くもひとつない、まんげつのよる――……ながれぼしに、おねがいした。