隙ひとつない完璧な社長には、ネットタレントとして二次元の女の子キャラを演じているという、ヒミツの顔があった!

しかもそのキャラのモデルが私――常陸志津だというからさあ大変。

こんなにコメントに困ったのは、人生で初めてです。

常陸志津が入社した頃から、真面目で非の打ち所がなく、社長になった今でも、その完璧ぶりが衰えることのない高比良綴。


ある日、志津は彼のもうひとつの顔を見てしまう。

それは『ネットタレント』という、女の子のイラストを使った配信者としての顔だった。


困惑が隠しきれない志津に、綴は言う。


「これは君をモデルにしたキャラクターだ。好きだったから、自分で君を演じていた」


何を言っているのかさっぱり理解できない志津に、彼は彼女に対する愛の深さを見せつける。

果たして志津の反応は――。