我が家のペットは私専属(変態)執事!?

作者朝永ゆうり

新築、駅近、ペット可の良好物件に引っ越してきた日桜菜。
引越の途中で豆柴と目があった日桜菜は、子犬を我が家で保護することに。
泥だらけの体を洗って、餌をあげて、一緒に寝て……
なのに、朝起きたらそこにいたのはイケメン執事!?

朝起きると、いい匂い。

独り暮らしの部屋に響く、

ジュージューというフライパンの音。

――フライパンの音?


日桜菜はキッチンを見て目を見張った。

そこに立っていたのは、

漫画でしか見たことがない、

けれど正真正銘の“執事”だったのだ。


「昨日『私のおうちに住んでもいいよ』とおっしゃったのは、お嬢様でしょう?」


私がそう言った相手は

拾ってきた泥だらけの豆柴だったはず。


何がどうしてこうなって、

執事が家に住み着いてるの!?