「皆原尚登」は、欲しいものを何でも買ってもらえた。
 だけど、一人で人を惹きつけられる魅力は、ちっともなかった。

「白井響」は、人に好かれる存在だった。
 だけど、ただ一人振り向いてほしい人はこちらを見てくれない。

「東有希」は、己の好きに対する情熱が何よりも強かった。
 だけど、それは行き過…

ちえりはいつも一人で。

だけど一人が丁度よくて。


ひびきはいつも孤独で。

だけどそれが丁度よくて。


なおとは誰かの特別でいたかった。


ゆきは孤高でよかったけど。

一人でいたいわけじゃなかった。


りくは自分だけでよかったけど。

笑い合えたのは楽しかった。



そんな、五人の色々なお話。